石野歯科ブログ

2019年3月10日 日曜日

歯周病の治療について

 河津桜が綺麗に咲き始めています。もう春の気配が見られます。
 
 先日大阪で歯周病の講習会を受けてきた時にはまだ少し寒かったのですけれども、季節の移りかわりが早いように思います。

さて、本日は当院での歯周病治療の進め方について、です。

 単にお掃除をして、というイメージかもしれませんが、歯周病をなるべく良くし、
少なくとも維持しようとする際にはとても重要な処置です。
 
 私は少なくとも、歯の処置と同等かそれ以上に大切な処置だと考えています。
 
 また、国家資格である歯科衛生士が処置をします。
 くれぐれも、彼女たちの出来るだけ治したいという想いと、時間を無駄にさせないよう、ご配慮をお願いいたします。


歯周病とは何でしょう?
 よくりんごをかじると血が出る、なんてCMを思い浮かべる方もあるかもしれません。
 でもこれはもう、かなり進行した状態です。
 歯ブラシで血が滲む、これはもう歯周病であることがほとんどです。
 
 そして、ほとんどの際、歯周病がかなり進行しないと、自分ではわからないものです。

 歯周病は、歯と歯茎の境に溜まる、プラークであったり細菌による疾患です。
 場合によって、噛む力の不均衡や、糖尿病等全身疾患にも起因したり関係したりすることもあります。
 
 そしてこの歯周病は、心筋梗塞、脳梗塞など血管を詰まらせたり、関節炎や腎炎、誤嚥性肺炎や骨粗しょう症、また早産にも関係します。最近の論文ではアルツハイマーの原因ではないか?との記載も見られます。
 実はタバコや、アルコールより早産のリスクを歯周病は高くします。
 
 歯周病は治らない、と思われている方も多いようですが、歯や体の状況やメンテナンス次第で落ち着くことも多くあります。
 もちろん、全てを治せるわけではありません。



では、どのような処置になるかです。

   まず、歯周病の状態の検査を行います。
 歯周ポケットの検査、出血の度合い等の検査が必要です。
 またその際にレントゲンや、デジカメの口腔内写真の撮影も行うこともあります。


歯周ポケットとは何でしょう?
 歯と歯茎の境の部分の溝、ここの深さを図ります。
 これが深いと重度、浅ければ健康と歯茎の健康度を見ていきます。

 健常であれば2mm程度です。
 軽度の歯周病は4mm未満
 中度の歯周病は4から6mm
 重度の歯周病は6mmを超えるもの。
    と考えます。

 そしてこれを治すのには、まずお家での汚れの除去、ホームケアが一番に大切になります。
 それがなければ、いくら歯科医院で週1回や月1回、お掃除をしたとしても、毎日に食事によって菌への養分がもたらされれば
意味がなくなってしまいます。
 正確には、歯科医院でプラークや歯石を除去し、少し改善された状態は多少持続はしますが、効果はとても薄くなります。

 そしてその上で、歯科医院内での口腔内や歯周ポケットの中に入り込んでいるプラークを除去すること、そして、根っこの表面に強固に付着し
歯ブラシでは取れなくなった歯石を除去することになります。
 もちろん必要があれば、院内でホームケアのお話や練習も出てきます。

 できているようで、取れないのが歯についた汚れです。
 初めて、歯ブラシを使った時には、見よう見まねで使っていたことがほとんどだと思います。
 でも、それを教えていただいた方は、ほとんどの場合、歯科には関わりのない方でしょう。

 以前は歯科医や歯科衛生士など、歯科の専門職は今ほどいませんでしたから、
 今よりも、歯ブラシの指導は少なかったのではないかと思います。
 
 歯ブラシの方法をきいてみて、目から鱗、なんてことも多くあります。
 半年同じ歯ブラシを使いっぱなし、なんても事は論外です。
 特殊なものでない限り、一月で交換が目安です。


 状態がわかったところで、歯周ポケットの中の歯石の除去を行います。

 歯周病の進んだ方はまず浅いところの除去を行い、表面の炎症を多少でもよくしてから、再評価の後、深い箇所に入ります。
 軽い歯周病のかたは一日で終わることもありますが、頻度としてはかなり低く、何らかの炎症が見られることが多く、
 早くても2回はかかることほとんどです。



 その後、再評価と呼ばれる歯周病の検査が必要です。
 これは、最初の歯石除去を行なった後の歯茎の治り具合を見ていきます。
 病院などで、いろいろな処置やお薬を処方された後にまた血液検査などをするのと同じようなものと考えていただければ良いかと思います。



 再評価での、結果がまだ思わしくない時には、歯周病の強い箇所の歯石を取る処置になります。
 歯周ポケットの深い箇所に張り付いた歯石の除去を進めます。

 これも、状態により、歯周ポケットの深い箇所が少ない時には1回ないし2、3回で終了しますし、
 歯周ポケットの深い箇所が多かったり、強い歯茎からの出血がある時には、少なくとも6回、場合によってそれ以上の回数、歯石除去にかかることもあります。

 その後また 再評価をし、再度治療が必要なのか、月1回から半年に1回程度のメンテナンスに移行していくのかの判断になってきます。
 いろいろな状態があり、一概に何回で終了と言い切れないところもありますが、まずはこういった流れで処置が進むことがほとんどです。



 歯周ポケットが6〜7mmを超えるととても治りにくくなり、現状維持が精一杯のことも多くなりますし、どうしても治りきらず歯を抜くことが必要になることもあります。

 実は現状維持するのはだんだんと難しくなるものです。
 そして、深い歯周ポケットの中のプラークは歯ブラシでは除去できません。
 再度の治療でもなかなか改善が見られない時や、メンテナンスの中でどうしても歯周病が進んでしまう時には、歯茎に手術を行うことも時折見られます。

 何にしても、なるべく長く良い状態で保ち、残したいものです。



 大体の流れをお話ししましたが、人により、方針も処置も変わってきます。
 その際には、かかられる医師、歯科衛生士にご相談いただければと思います。
  
 そして、歯周病の管理で何より大切なのは、何度もお話ししますがお家でのホームケア、プラーク除去になります。
 汚れは清掃用具を当てて、取っていただくものです。
 
 そしてその上で、ホームケアとプロフェッショナルケア、両輪でなるべく保ちたいものです。

 

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2019年2月25日 月曜日

数週間続く口内炎にはお気をつけください。

 暖かくなってきています。
 花粉も多くとても、大変に思います。


 さて先日、舌癌に関するニュースがありました。
 
 口内炎のようなものから発現することが多く、長く同じように、もしくは大きくなるような続く口内炎だと思われるものは、全てではありませんが、悪性の所見が出ることもあります。
 2〜3週間続く時には検査をした方が良いと思います。

 当院でも、平均すると年に一人ほど、紹介した口腔外科にて悪性の所見が出る患者さんがあります。
 幸い早期で、支障なく生活のできる方がほとんどです。

 気になった時には、かかりつけの歯科医にご相談ください。

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2019年1月14日 月曜日

あけましておめでとうございます。

新年だいぶ遅れてしまいましたが、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

プロフェッショナルケア、セルフケア、両輪で
なるべく歯を残せるよう、スタッフ共々邁進してまいります。

さて、今年の初日の出は穏やかで、とても綺麗でしたね。

一年素晴らしい年になりますよう,
祈念致しております。


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2018年12月29日 土曜日

冬季休暇のお知らせ。

 特に最近寒い日が続きます。


 さて、本年の診察は本日をもって終了いたしました。
本年も昨年を上回る多くの方にいらしていただきました。
ありがとうございました。

 来年もスタッフ共々、よろしくお願いいたします。

 新年は一月五日より診察いたします。

 良い年の瀬をお過ごしいただき、明るい新年をお迎えください。

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2018年11月15日 木曜日

定期的なプラーク除去で医療費の抑制が見込めるようです。

涼しい日が続いてきています。紅葉もそろそろですね。


さて
最近、歯科を定期的に受診される方は、医療費が全体に少ない、という報告が出ています。

有名なのは、トヨタ関連健保組合の調査や、日本IBMの調査です。
トヨタ関連健保組合は歯科医院で年に2回以上、定期的に歯石除去などをしている 602 人を抽出し、 総医療費を調べ、
定期受診の人は 48 歳までは総医療費が平均より高いですが、 49 歳を過ぎると平均を下回る分布傾向でした。
65 歳になると平均が 35 万円に対し、定期受診の人は20 万円以下とその差は広がっていくというデータを発表しています。
また、もちろん歯科関係の医療費も抜歯したところに対する処置も少ないため、健康なまま食べやすい状態で費用がかからない状態だと思われます。

日本IBMは、日本IBM健康保険組合の歯科予防プログラム「p-Dental21」という個人向けのプログラムを2004年にスタートさせ,
8年目の2011年、医療費抑制の累積額がそれまでに投じた総コストを約3200万円上回り損益分岐点を超え、今後も"黒字"は増加し続ける見通しです。

このように個人的にも、社会全体に対しても、医療費の減少が見られます。

歯周病にかかると
●バージャー病
●骨粗鬆症
●低体重児出産
●早産
●アルツハイマー型認知症
●心臓病
●脳梗塞
●糖尿病
●動脈硬化
●肺炎
など、との関係が見られますし、
リウマチとの兼ね合いもデータから読み取ることもできます。

いろいろ、様々な関連が見られる病気ではありますが、
なにより、削ったりしたり抜いたりするような、後戻りのできない処置をせず、
手入れをしながら、あるがままの歯を残せることが良いと思っています。

これには患者さんによるホームケアと、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアの両輪が必要です。


また、介護状態になると、インプラント等に不具合が出てきて、施設等で問題になることも多いようです。

何より、歯も削って処置をしたり虫歯になった歯よりも、虫歯もなにも無い歯、そのものの方が耐久性が高く、
そして、歯を健康になるべく残していく事で、全身も病気になりにくいのです。

せっかくなら、元気な歯や歯茎で、過ごしたいものですね。



最近、佐鳴湖を走ることがあります。朝日が出ると気持ちが良いものです。

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